2014 年 103 巻 12 号 p. 2975-2980
感染症に対する抗微生物薬の処方技術に対する診療報酬体系上の評価は,感染症の種類や専門性が多様であることから,個々に評価することは困難と思われる.しかし,有限である抗微生物薬の適正使用は耐性菌の出現抑制などに重要であり,その評価は当然なされるべきである.したがって,現在の「感染防止対策加算」や「特定薬剤治療管理料」,「内保連グリーンブックver. 1」の「特定内科診療とその対象疾患」を中心にAntimicrobial Stewardship Team(AST)が介入・指導した場合に処方の診療報酬として点数を加算する方策が考えられる.