日本内科学会雑誌
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V.内科系技術評価の確立を目指して
6.臨床検査の評価と問題点 2)生体検査 特に運動負荷試験を中心に
伊東 春樹工藤 翔二
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2014 年 103 巻 12 号 p. 2996-3003

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抄録

医学的に極めて重要な検査でありながら,コストと診療報酬に大きな解離がある「トレッドミルによる負荷心機能検査(トレッドミル負荷試験)」を例に,生体検査の「原価」の考え方やこれまでの調査結果について提示した.トレッドミル負荷試験の診療報酬は各種調査による金額の約1/2,連続呼気ガス分析加算は10~15分の1程度と極めて低い.これが慢性虚血性心疾患の診断手順を歪めるという深刻な事態を引き起こしている.

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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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