日本内科学会雑誌
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I.心筋症の病因に基づいた新しい分類
1.心筋疾患の分類~変遷と現状~
筒井 裕之
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2014 年 103 巻 2 号 p. 277-284

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抄録

1957年に初めて「心筋症」という呼称が使用されて以来,心筋症の定義・分類が行われてきた.心筋症は,「高血圧や冠動脈疾患などの明らかな原因を有さず,心筋に病変の首座がある一連の疾患」と定義される.基本的には,形態・機能的異常をもとに分類されるが,画像診断や遺伝子解析の進歩によって,心筋症の病因に関する理解が深まったが,日米欧で分類に関する見解が一定していないのが現状である.

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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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