日本内科学会雑誌
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II.下垂体後葉―低Na血症のアプローチ
II.下垂体後葉―低Na血症のアプローチ
有馬 寛
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2014 年 103 巻 4 号 p. 849-854

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抄録
低Na血症は日常臨床で最も頻度の高い電解質異常であり,その病態には体液量が低下しているものから増加しているものまで含まれる.このうち抗利尿ホルモンであるバゾプレシンの相対的過剰分泌により生じるSIADH(syndrome of inappropriate secretion of antidiuretic hormone)は体液量がほぼ正常の低Na血症である.低Na血症の治療では浸透圧性脱髄症候群の発症を避けるために血清Na濃度の増加が10 mEq/l/日以下になるように留意する.
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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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