日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
IV.特殊な病態と治療法
4.CKDと急性腎障害
柏原 直樹佐々木 環
著者情報
キーワード: 慢性腎臓病, CKD, 末期腎不全
ジャーナル フリー

2014 年 103 巻 5 号 p. 1094-1100

詳細
抄録

敗血症や出術後患者等のcritical careの現場において,軽微な腎機能の異常が生命予後不良と関連することが判明し,急性腎障害(Acute kidney injury:AKI)の概念が生まれた.AKIにおける腎機能障害は一過性であり,完全に正常値に復するものと考えられてきた.しかしながら,AKIの腎機能予後は必ずしも良好ではなく,20%以上が慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)へ移行することが判明した.AKI発症後には,長期的に腎機能予後を注意深く観察する必要がある.

著者関連情報
© 2014 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top