日本内科学会雑誌
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I.診断・病態解明における最近のトピックス
2.肥満症におけるゲノム・エピゲノム医学の進歩
橋本 貢士小川 佳宏
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2015 年 104 巻 4 号 p. 697-702

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抄録

肥満症の発症と進行には,遺伝因子である肥満関連遺伝子と,栄養や運動などの環境因子が密接に関与している.近年,次世代シークエンサーの登場により全身の遺伝子多型が網羅的かつ迅速に解析することが可能になり,新たな肥満関連遺伝子であるfat mass and obesity associated(FTO)遺伝子が同定された.また,環境因子による遺伝子発現制御機構であるエピジェネティクスの肥満症における新たな知見,特に,DNAメチル化による遺伝子発現制御機構の知見が急速に蓄積している.

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© 2015 一般社団法人 日本内科学会
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