日本内科学会雑誌
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III.COPD 病態・治療
6.COPDの予後
三嶋 理晃
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2015 年 104 巻 6 号 p. 1115-1121

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抄録
我が国のCOPDの死亡数は増加の一途をたどっているが,高齢化の影響が大きい.生命予後を左右する因子として,気流閉塞の程度,身体活動性,気腫病変の程度,増悪の頻度などが挙げられる.また,循環器疾患,糖尿病,骨粗しょう症などの併存症の存在も予後因子として重要である.予後を改善する治療法として,ワクチン,気管支拡張薬などの薬物療法,在宅酸素療法,非侵襲的陽圧換気,肺移植,包括的リハビリテーションなどが挙げられる.
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© 2015 一般社団法人 日本内科学会
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