日本内科学会雑誌
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IV.溶血性貧血:診断と治療
臼杵 憲祐
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2015 年 104 巻 7 号 p. 1389-1396

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抄録

溶血性貧血は,網赤血球の増加,ビリルビン高値(間接ビリルビン優位),LDH高値,ハプトグロビンの低値などから診断する.溶血性貧血の症例の半数はCoombs試験陽性を呈する温式自己免疫性溶血性貧血であり,副腎皮質ホルモン療法が有効である.1/4は発作性夜間ヘモグロビン尿症である.約1割を占める遺伝性球状赤血球症では,小型球状赤血球とMCHC高値が特徴であり,EMA結合能測定試験が陽性所見を呈する.

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© 2015 一般社団法人 日本内科学会
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