日本内科学会雑誌
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105 巻 , 2 号
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内科学会NEWS
目次
特集 心臓弁膜症:治療の最前線,未来への展望
Editorial
トピックス
I.心臓弁膜症患者の診断
II.心臓弁膜症の薬物療法:内科医が知っておくべきその効果と限界
III.心臓弁膜症 治療の最前線 外科医vs.内科医 それぞれの立場から
  • 山下 裕正, 尾﨑 重之
    2016 年 105 巻 2 号 p. 206-214
    発行日: 2016/02/10
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー

    大動脈弁疾患に対するこれまでの外科的治療は,主に人工弁を使用した大動脈弁置換術が選択されてきたが,近年では主に大動脈弁閉鎖不全症に対して大動脈弁形成術が選択されることが多くなってきている.

    大動脈弁尖の条件によって,大動脈弁形成のテクニックが考えられ,大動脈弁逆流の原因によって適切なテクニックを選択し,形成術が行われている.解剖学的な異常(ニ尖弁,単尖弁など)や弁尖自体の異常(著しい逸脱,石灰化など)には自己心膜を使用した大動脈弁再建術についても良好な結果が報告されている.

  • 林田 健太郎
    2016 年 105 巻 2 号 p. 215-221
    発行日: 2016/02/10
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー

    経カテーテル的大動脈弁留置術(transcatheter aortic valve implantation:TAVI)は,外科的大動脈弁置換術(surgical aortic valve replacement:SAVR)が高リスクな患者群に対して,より低侵襲な治療として開発されてきた.2002年に第一例が施行されて以来,現在までに欧米を中心に世界中で20万例以上が治療されている.日本でもようやく保険償還され,実施施設が拡大しつつあり,初期成績は良好である.本稿ではこのTAVIの現状と今後の展望について概説したい.

  • 戸田 宏一
    2016 年 105 巻 2 号 p. 222-229
    発行日: 2016/02/10
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー

    2008年以来初の改訂となる2014年度版ACC/AHA(American College of Cardiology/American Heart Association)弁膜症ガイドラインが発表された.治療法の進歩により手術成績が向上したため,このガイドラインでは治療介入閾値の引き下げが行われ,これにより手術適応患者の範囲が拡大している.このガイドラインをもとに器質的MR・機能性MRに対する治療介入のタイミング,弁形成vs.弁置換:治療法の適応・問題点について詳述する.

  • 山本 一博
    2016 年 105 巻 2 号 p. 230-237
    発行日: 2016/02/10
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー

    僧帽弁疾患,特に僧帽弁閉鎖不全(mitral regurgitation:MR)に対する治療は,器質的僧帽弁閉鎖不全(degenerative mitral regurgitation:DMR)と機能的僧帽弁閉鎖不全(functional mitral regurgitation:FMR)に分けて考える.DMRでは外科医による弁形成術/置換術が基本である.FMRでは根本の原因である左室機能障害とリモデリングに対する治療が求められ,内科的治療が中心となる.近年,MitraClip®など血管内治療による僧帽弁閉鎖不全への介入が始まり,新デバイスの開発も進んでおり,今後はハートチームによる治療戦略決定が求められる.

  • 松居 喜郎, 若狭 哲, 大岡 智学, 新宮 康栄
    2016 年 105 巻 2 号 p. 238-244
    発行日: 2016/02/10
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー

    活動期感染性心内膜炎(infective endocarditis:IE)に対する外科治療は,心不全や感染の制御,塞栓症の予防の観点から,適応,手術時期を判断し,感染組織の可及的切除により再感染を予防する.また,脳合併症を呈する場合には,梗塞後出血や新規発症のリスクを考慮に入れたうえで適切な手術時期を決定すべきである.大動脈弁位では弁周囲膿瘍が起こりやすく,周囲組織との解剖学的関係を十分理解し,郭清,再建を行う.僧帽弁位では弁形成の可能性を常に考慮すべきである.

  • 大門 雅夫
    2016 年 105 巻 2 号 p. 245-252
    発行日: 2016/02/10
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー

    感染性心内膜炎は,高齢化社会や心臓デバイス治療などの発展に伴い,高齢者での罹患例が増えている.罹患例では死亡率も高く,迅速な診断と適切な抗菌薬治療が重要である.また,引き続く心不全や塞栓症は重要な死因であり,リスクの高い例では早急な外科手術が必要になる.治療方針決定には,血液培養による原因菌の同定が最重要である.また,ハイリスク患者には,あらかじめ予防の重要性を説明しておく必要がある.

座談会
MCQ
今月の症例
医学と医療の最前線
  • 北村 健一郎
    2016 年 105 巻 2 号 p. 300-306
    発行日: 2016/02/10
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー

    現在,腎・高血圧疾患の克服は医療にとって重要な課題であるにもかかわらず,その治療選択肢は十分とはいえない.私たちはこれまでに,食塩感受性高血圧症および慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の発症進展メカニズムにおいてセリンプロテアーゼが非常に多彩で重要な役割を果たしていることを多くの基礎的検討から明らかにしてきた.そして,セリンプロテアーゼ阻害薬が実験動物モデルにおいて降圧効果ならびに腎障害進展抑制効果を発揮することも示してきた.本稿では,腎・高血圧疾患の病態におけるセリンプロテアーゼの関与について,私たちの研究成果を中心に紹介する.

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