日本内科学会雑誌
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今月の症例
IgA腎症に急性の経過でネフローゼ症候群を発症した木村氏病の1例
稲永 亮平清水 英樹内田 裕子片岡 郁穂小林 昌史福岡 利仁軽部 美穂駒形 嘉紀要 伸也有村 義宏
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2016 年 105 巻 5 号 p. 881-886

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抄録

49歳,男性.外耳道腫瘤摘出術で木村氏病と診断された際,尿蛋白と尿潜血を指摘され,腎生検でIgA腎症と診断した.その後,外耳道腫瘤は悪化し,急性の経過でネフローゼ症候群を発症した.ステロイド投与により病勢は劇的に改善した.Selectivity indexはIgA腎症発症時よりも高選択性であり,IgA腎症に微小変化型ネフローゼ症候群の合併が考えられた.本症例を通し,木村氏病と腎疾患の関連について論ずる.

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© 2016 一般社団法人 日本内科学会
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