佐久総合病院佐久医療センター循環器内科
2016 年 105 巻 5 号 p. 874-880
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粘液腫は最も頻度の高い良性心臓腫瘍であるが,高頻度に全身性の塞栓症を合併し,稀ではあるが,冠動脈塞栓による急性心筋梗塞を発症することがある.今回の症例は,心電図所見より急性心筋梗塞の疑いで緊急搬送され,緊急冠動脈造影で右冠動脈に99%の狭窄を認め,血栓吸引を行ったところ,粘液状の物質が採取された.経胸壁心エコー検査で左房内に僧帽弁後尖に付着する腫瘤が存在し,塞栓物の迅速病理検査を行ったところ,粘液腫と診断された.
日本内科学会会誌
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