日本内科学会雑誌
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III.RS3PE症候群
藤尾 圭志
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2017 年 106 巻 10 号 p. 2131-2135

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抄録

RS3PE(remitting seronegative symmetrical synovitis with pitting edema)症候群は,両手,両足の圧痕性浮腫を最も特徴的な症状とし,突然発症の多関節炎,高齢者,リウマトイド因子(rheumatoid factor:RF)陰性,骨レントゲン上骨びらんを認めない,といった臨床的特徴を呈する疾患である.高齢発症のRF陰性の関節炎を呈する患者の鑑別疾患の1つとして常に挙げられる疾患であるが,明確な分類基準が存在しないために除外診断が中心となる.また,明確なリウマチ性疾患にRS3PE症状が併存した場合には,リウマチ性疾患にRS3PE症状が合併したとする立場もある.本稿では,RS3PE症候群について現況での知見を紹介する.

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