日本内科学会雑誌
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III.B型肝炎再活性化の対策
梅村 武司
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2018 年 107 巻 1 号 p. 26-31

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抄録

免疫抑制・化学療法によりB型肝炎ウイルス(hepatitis B virus:HBV)が再増殖することをHBV再活性化と称する.HBV再活性化による肝炎は重症化しやすく,原疾患の治療を困難にさせる.発症そのものを阻止することが最も重要であり,日本肝臓学会からガイドラインが発行されている.近年,C型肝炎に対する直接作用型抗ウイルス薬(direct-acting antiviral:DAA)の治療中にもHBV再活性化の症例が認められており,注意が必要である.

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© 2018 一般社団法人 日本内科学会
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