日本内科学会雑誌
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今月の症例
ベタメタゾン点鼻液長期使用にて,医原性Cushing症候群を来たした1例
小野田 教高須田 俊宏木野 紀
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2018 年 107 巻 12 号 p. 2513-2517

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抄録

72歳,男性.軽微な打撲で上肢に皮下出血を来たし,赤ら顔,満月様顔貌を認め,Cushing症候群が疑われた.3年前より,ベタメタゾン含有製剤を点鼻で継続使用していたことから,外因性ステロイドが原因であることが判明した.被疑薬剤を中止,ヒドロコルチゾンの補充漸減療法にて症状は軽快した.副腎皮質ホルモン製剤は,投与経路にかかわらず,内因性の視床下部―下垂体―副腎系を抑制し得ることを認識する必要がある.

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© 2018 一般社団法人 日本内科学会
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