日本内科学会雑誌
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今月の症例
マイコプラズマ感染症による高サイトカイン血症にて横紋筋融解症・急性腎障害を呈し,血液濾過透析により早期に改善した1例
中村 和憲伊藤 亮治富田 晃史大木 里花子十倉 満持田 泰寛北川 泉守矢 英和日高 寿美大竹 剛靖小林 修三
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2018 年 107 巻 2 号 p. 284-291

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抄録

32歳,男性.発熱・下肢痛を主訴に救急外来を受診.肺炎・横紋筋融解症の診断にて入院し,腎機能障害と無尿を認め,血液濾過透析が施行された.肺炎の原因菌はマイコプラズマと判明し,横紋筋融解症はIL(interleukin)- 6やIL-18が高値であったことから,高サイトカイン血症による肺外症状と考えられた.血液濾過透析は腎代替療法としてだけでなく,ミオグロビンやサイトカインを除去することにより,腎機能を速やかに改善させた可能性が示唆された.

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© 2018 一般社団法人 日本内科学会
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