日本内科学会雑誌
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VII.腎血管性高血圧のスクリーニングのポイントと管理
佐藤 敦久
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2018 年 107 巻 4 号 p. 703-712

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抄録

腎血管性高血圧は,片側あるいは両側の腎動脈の狭窄や閉塞によって発症し,高血圧患者の約1%に認められる頻度の高い疾患である.発症機序にレニン・アンジオテンシン・アルドステロン(renin-angiotensin-aldosterone:RAA)系の亢進が強く関与している.診断の手がかりとなる項目を見逃さないようにする.動脈硬化性腎動脈狭窄では,経皮的腎血管形成術併用の内科的治療単独に対する優位性は認められていないが,線維筋性異形成では経皮的腎血管形成術を考慮する.

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© 2018 一般社団法人 日本内科学会
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