日本内科学会雑誌
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医学と医療の最前線
気管支喘息を中心としたアレルギー性疾患における分子標的治療:現状と将来
本間 哲也桑原 直太相良 博典
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キーワード: asthma, eosinophils, IL-4, IL-5, IL-13, IgE
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2018 年 107 巻 4 号 p. 771-778

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抄録

近年,アレルギー疾患の増加と疾患機序の解明と共に,分子標的薬の登場により,治療戦略は新たなステージに突入している.特に気管支喘息は,2012年に発売されたomalizumab(ゾレア)に始まり,2016年にはmepolizumab(ヌーカラ)が上市され,難治性喘息患者はその恩恵を享受しているが,未だ分子標的治療には課題も多い.本稿では,主に気管支喘息を対象とした分子標的治療の現状と将来について,基礎的検討から臨床治験や臨床試験の結果も含めて概説する.

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© 2018 一般社団法人 日本内科学会
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