日本内科学会雑誌
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II.各論
2.インクレチン関連薬及び SGLT2阻害薬の腎保護作用
古市 賢吾和田 隆志
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2018 年 107 巻 5 号 p. 841-847

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抄録

 糖尿病性腎症は,腎不全の主要な原疾患であり,腎臓への保護作用が期待できる薬剤の開発が求められる.これまでレニン・アンジオテンシン系阻害薬やスタチン系薬剤が腎保護作用を有することが示されてきた.近年,DPP-4(dipeptidyl peptidase-4)阻害薬,インクレチン作動薬あるいはSGLT2(sodium glucose cotransporter 2)阻害薬が腎障害進展を軽減するうえでも有用であることが注目されてきている.

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© 2018 一般社団法人 日本内科学会
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