日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
トピックス
II.慢性便秘の診断の実際―病歴聴取,身体診察,検査―
稲森 正彦飯田 洋日下部 明彦
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 108 巻 1 号 p. 16-21

詳細
抄録

慢性便秘の診療は,医師として基本的な診療能力(技能・知識)の1つである.「慢性便秘症診療ガイドライン2017」(日本消化器病学会関連研究会 慢性便秘の診断・治療研究会,2017年)1)では,警告症状及び危険因子の概念の他,ブリストル便形状スケールの利用や二次性便秘を念頭に置いた検体検査,除外診断としての大腸内視鏡検査等の画像診断について記載され,専門施設で行われる検査についても触れられている.実地診療で遭遇する慢性便秘症の診断に関する医学的エビデンスは少なく,今後の検討が必要である.

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top