2019 年 108 巻 4 号 p. 778-783
症例は48歳の女性.一過性の咳嗽がみられ,健康診断で胸部異常陰影を指摘され,来院した.胸部CT(computed tomography)で肺野末梢にびまん性に約1~2 mm大の小結節陰影がみられ,骨条件で小結節内に石灰化の混在を疑わせる所見を認め,胸腔鏡下肺生検でびまん性肺骨形成(diffuse pulmonary ossification:DPO)と診断した.肺骨形成の原因疾患は特定できず,特発性と考えられたが,組織所見から樹枝状型DPOと考えられた.