名古屋大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学
2019 年 108 巻 7 号 p. 1369-1374
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell:MSC)は骨髄内で造血を支持している.また,免疫反応を抑制的に制御する.この性質を利用して,日本では造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病(graft-versus-host disease:GVHD)を適応とする.骨髄由来MSCが製造販売承認されており,全例を対象とした使用成績調査が行われている.MSCを用いた細胞治療は高額であり,適正使用のためのガイドライン作成が望まれる.骨髄由来以外のMSC治療の開発も進められている.
日本内科学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら