広島市立安佐市民病院内視鏡内科
広島市立安佐市民病院消化器内科
2020 年 109 巻 4 号 p. 798-803
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生来健康な40歳代の女性が血便を主訴に受診した.大腸内視鏡検査にて回盲弁上に潰瘍を認め,内視鏡的に止血した.後日,粘膜生検にて腸結核と診断した.呼吸器症状を全く認めていなかったが,胸部CT(computed tomography)で肺に小さい浸潤影を認めており,喀痰検査にて肺結核と診断した.消化管出血は日常診療でしばしば遭遇する病態ではあるが,たとえ健常人であっても,結核の初発症状である可能性も念頭に置く必要がある.
日本内科学会会誌
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