日本内科学会雑誌
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II.虚血を治す・予防する(薬物・非薬物治療の進歩)
2.慢性冠症候群の病態と抗狭心症薬の使い分け
木村 悠小川 崇之
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2021 年 110 巻 2 号 p. 226-231

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抄録

近年,慢性冠症候群という概念が提唱され,かつて安定狭心症と分類されていた概念が変化しつつある.急性冠症候群と相対する表現であるが,急性期治療のみでなく,慢性期にも的確な治療介入を行っていく必要がある.狭心症は,労作性狭心症・冠攣縮性狭心症・微小血管狭心症に分けられ,病態に応じて抗狭心症薬を使い分けることが重要である.β遮断薬,Ca拮抗薬,硝酸薬ならびにニコランジルにfocusを当て,それぞれの特徴について概説した.

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© 2021 一般社団法人 日本内科学会
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