2022 年 111 巻 4 号 p. 800-807
施設入所中の45歳,女性.発熱と白血球減少を認めA病院より紹介された.肝障害,脾腫,二系統の血球減少とフェリチン上昇,血球貪食像を認め,血球貪食症候群(hemophagocytic syndrome:HPS)と診断した.好中球内巨大顆粒,部分的白子症や神経学的所見から,Chédiak-Higashi症候群(Chédiak-Higashi syndrome:CHS)に合併したHPSと診断し,ステロイドパルス療法と免疫抑制薬投与で改善し退院した.