日本内科学会雑誌
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VII.多発性骨髄腫の初期診断と外来治療/マネジメント
堺田 惠美子
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2022 年 111 巻 7 号 p. 1384-1391

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抄録

多発性骨髄腫は高齢者に多い造血器腫瘍であるが,近年の治療の進歩は目覚ましく,生命予後の改善により罹患者数は増加の傾向にある.腰痛,貧血,腎機能障害などの多彩な臨床症状を呈するものの,いずれも高齢者に高頻度に認める徴候であり,かつ症状も緩徐に進行することから,深刻な病気と認識されぬままに早期診断のタイミングを逃してしまう事例も多い.本稿では,多発性骨髄腫の初期診断のポイント,治療指針,外来通院中の疾患マネジメントについて概説する.

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© 2022 一般社団法人 日本内科学会
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