日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
トピックス
V.COVID-19蔓延期における肺癌診療
滝口 裕一
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 112 巻 6 号 p. 955-960

詳細
抄録

肺癌患者のCOVID-19感染/重症化/死亡リスクについては様々な報告があるが,必ずしも一定せず,肺癌の重症度,治療内容などが影響する可能性がある.ワクチン接種を含む感染予防策は有効であり,感染蔓延下でも標準治療を提供することが重要である.検診受診の抑制は新規治療数の減少をもたらしており,今後の進行肺癌患者増加が懸念される.医療逼迫により終末期医療の一部は大きく損なわれ,今後の課題として残された.

著者関連情報
© 2023 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top