2023 年 112 巻 6 号 p. 961-966
第3次人工知能(Artificial Intelligence:AI)ブームの中核技術である深層学習を利用することにより,肺癌の画像診断に対する高精度なコンピュータ支援診断(Computer-aided diagnosis:CAD)システムの開発が可能になった.これまでに医療機器として承認されたAI-CADは肺結節の検出を目的としたものがほとんどであるが,今後は質的診断や予後予測が可能なAI-CADや診断過程を明瞭化するAI-CADなどが期待されている.またAI-CAD普及のためには,技術面だけでなく利用形態についての検討も必要である.