独立行政法人国立病院機構高崎総合医療センター消化器内科
2023 年 112 巻 6 号 p. 998-1004
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
70代,女性.突然の背部痛で発症し,腹痛,顔面蒼白のため救急搬入された.初診時出血性ショックの状態であり,造影CTでは肝右葉内に巨大な仮性動脈瘤を認めた.また肝被膜下血腫と血性腹水も伴っていた.緊急腹部血管造影を施行した結果,肝内肝動脈瘤破綻による仮性動脈瘤形成の状況と診断し,コイル塞栓術を行った.本症例は肝胆膵の手術歴や肝内結石の既往は無く,肝内肝動脈瘤が自然破裂した極めて稀な症例であった.
日本内科学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら