日本内科学会雑誌
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II. 高脂血症と肝障害
汐田 剛史
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2006 年 95 巻 1 号 p. 8-14

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抄録
高脂血症により生じる肝障害として肝臓に著明に脂質が貯留した状態である脂肪肝が重要である. 脂肪酸は肝臓, 脂肪組織, 筋肉の間で運搬分布されるが, 遊離脂肪酸の肝臓へのインプットとアウトプットのアンバランスが脂肪肝の主要因である. 過栄養と運動不足を背景に生じるメタボリックシンドロームは内臓脂肪の蓄積とインスリン抵抗性が関与する. 内臓脂肪の蓄積, インスリン抵抗性, 脂肪肝は密接に関連している.
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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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