日本内科学会雑誌
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I. 赤血球造血の基礎知識
1. 赤血球の産生と崩壊まで
張替 秀郎
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2006 年 95 巻 10 号 p. 1983-1987

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抄録
赤血球は, 造血幹細胞を起源にBFU-E, CFU-E, 前赤芽球, 塩基性赤芽球, 多染性赤芽球, 正染性赤芽球といった分化段階を経て, 脱核した後, 成熟型となる. 正常な赤血球の分化, 増殖にはエリスロポエチン等のサイトカインや赤血球特異的転写因子が必須である. 成熟赤血球は酸素運搬に特化した細胞であり, 含有する蛋白質の殆どがヘモグロビンである. 成熟赤血球は, 約120日体内を循環した後, 脾臓などで分解される.
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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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