日本内科学会雑誌
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今月の症例
パルボB19の重複感染を伴ったツツガムシ病の1例
宮川 恵子大杉 康司栗山 千津子菅原 慎一菊池 明夫太田 昌宏
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2006 年 95 巻 12 号 p. 2544-2546

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抄録
症例は74歳女性. 39℃の発熱, 血圧低下, CRP高値, 肝機能障害を認め入院. 第3世代セフェム, カルバペネム系抗菌薬を投与したが呼吸状態は悪化し, empiric therapyとしてminocyclineを投与したところ, 速やかに解熱した. 外陰部に刺し口を認め, 抗ツツガムシ抗体高値, 抗パルボB19抗体IgM高値であり, パルボB19とツツガムシ病の重複感染と診断した. 骨髄穿刺では血球貪食像を認めた.
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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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