日本内科学会雑誌
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II. 治療
3. 不整脈の薬物療法の現状と展望
1) 抗不整脈薬の分類と電気生理
松田 直樹
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2006 年 95 巻 2 号 p. 240-245

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抄録
抗不整脈薬の分類としてVaughan Williams分類が広く用いられてきた. I群薬はNa+チャネルを遮断し心房・心室筋の主に伝道抑制に働く. II群薬はβ受容体を抑制する. III群薬はK+チャネルを遮断し, 活動電位幅延長から不応期延長に働く. IV群薬はCa2+チャネル遮断により自動能抑制, 房室伝道抑制に働く. しかしこの分類の限界が指摘され, 新たな分類としてSicilian Gambitが提唱されている.
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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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