日本内科学会雑誌
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II. 治療
2. 不整脈診療とEBM
大塚 崇之山下 武志
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2006 年 95 巻 2 号 p. 234-239

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抄録
心房細動と心室性不整脈に関する治療法を大規模臨床試験の結果をもとに考察した. 現時点で心房細動に対する抗不整脈薬での洞調律維持には限界があり, エビデンス上, 抗凝固療法継続が重要である. 虚血性心疾患に伴う心室性不整脈に対し, I群薬は予後を悪化させるが, アミオダロンやβ遮断薬は死亡率を低下させうる. しかし植え込み型除細動器は薬物療法より有意に突然死を減少させ, その一次予防効果も示されている.
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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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