日本内科学会雑誌
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今月の症例
播種性血管内凝固, 急性腎不全を併発した脾摘後重症感染症 (OPSI : overwhelming postsplenectomy infection) の1例
森田 達仁田中 康司香川 亨吉田 俊則堀野 太郎笹岡 敦橋本 浩三山下 幸一
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2006 年 95 巻 7 号 p. 1365-1367

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抄録

症例は脾摘歴のある30歳女性. 軽微な感染から急速にdisseminated intravascular coagulation (DIC), 急性腎不全へと進行し, 人工呼吸管理下に持続的血液濾過透析 (CHDF) が必要な状態となった. 早期の集約的加療にて救命できたが, 脾摘患者は重篤な感染症に罹患しやすく, 脾摘後重症感染症 (OPSI : overwhelming postsplenectomy infection) として報告されており, 脾摘患者の感染症に際しては十分な注意が必要である.

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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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