日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
II.治療の実際
3.合併症のない高血圧
松浦 秀夫
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 96 巻 1 号 p. 41-46

詳細
抄録

合併症のない患者のリスクの層別化は血圧値による.生活習慣の修正を指導した後,降圧が不十分であれば降圧薬を使用するが,降圧薬の選択にあたっての制約はない.初期治療を開始するにあたりカルシウム拮抗薬,アンジオテンシンII受容体拮抗薬,利尿薬,β遮断薬,α1遮断薬から1剤を選択する,または適切な少量2剤の併用を考慮する.厳格かつ24時間にわたる降圧を得るため,家庭血圧の評価も重要であり,早朝高血圧や仮面高血圧などに留意する.

著者関連情報
© 2007 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top