東北大学加齢医学研究所抗感染症薬開発研究部門
坂総合病院呼吸器科・感染症科
2007 年 96 巻 11 号 p. 2406-2412
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Q熱は,リケッチア類似のCoxiella burnetiiによる肺炎や気管支炎等の総称であり,一過性熱性疾患である.欧米では市中肺炎の第4~5位を占めており,血清抗体価の有意上昇で診断する.無治療でも死亡率は1~2%と予後良好であるが,一部に遷延例や慢性型もあるので確定診断例や強い疑いの例では積極的に治療する.偏性細胞内寄生性の本菌にβ-ラクタム薬は無効であり,テトラサイクリン薬やマクロライド薬,キノロン薬が奏効する.
日本内科学会会誌
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