日本内科学会雑誌
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IV.性感染症
2.B型肝炎
高橋 祥一茶山 一彰
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2007 年 96 巻 11 号 p. 2450-2455

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抄録

我が国でのB型慢性肝炎の感染経路のほとんどが母児感染である一方,成人のB型急性肝炎の大部分は性感染によるものであり,特に元来本邦に存在しなかったgenotype Aの感染例が近年多く見られる.
B型急性肝炎の重症化例に対しては,積極的に核酸アナログを投与し,肝炎の進展を抑えるべきであるが,性感染による急性B型肝炎ではHIV(ヒト免疫不全ウイルス)との重感染の可能性があり,投薬時には薬剤耐性ウイルスの出現に対する配慮が必要である.

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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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