日本内科学会雑誌
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今月の症例
致死的合併症を伴う冠攣縮性狭心症を同時期に発症した一卵性双生児の1例
待井 典剛石田 悟郎水上 浩行関口 祐子遠藤 教子白岩 理三浦 英介新妻 健夫小松 宣夫武田 寛人
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2007 年 96 巻 12 号 p. 2798-2800

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抄録

致死的合併症を伴う冠攣縮性狭心症を同時期に発症した一卵性双生児の一例を経験した.症例は44歳男性.2006年3月,一卵性双生児である双子の弟が突然死し,それ以降起床時の胸痛を自覚するようになっていた.5月中旬,駐車場にて意識消失しているところを発見され救急搬送,心臓カテーテル検査にて冠攣縮性狭心症と診断した.冠攣縮性狭心症の発症要因の一つに,遺伝的素因を示唆する症例と考え報告した.

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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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