日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
今月の症例
特徴的な腹腔鏡所見を呈しFitz-Hugh-Curtis症候群との鑑別を要した結核性腹膜炎の1例
川西 智子津村 剛彦圓尾 隆典池田 敦之中辻 正人西川 浩樹喜多 竜一岡部 純弘木村 達大崎 往夫
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 96 巻 12 号 p. 2801-2803

詳細
抄録

症例は24歳女性.主訴は腹痛,体重減少.血中クラミジア抗体IgG,IgAが陽性でありFitz-Hugh-Curtis症候群が疑われ,腹腔鏡検査を行ったところ,カーテン状線維組織と多数の白色小結節が見られた.採取組織の病理所見が結核性腹膜炎を示唆するものであったため抗結核療法を行ったところ症状改善した.特徴的な腹腔鏡所見を呈した結核性腹膜炎を経験したので報告する.

著者関連情報
© 2007 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top