2008 年 97 巻 5 号 p. 921-928
腎機能検査は糸球体濾過量(glomerular filtration rate;GFR)を見るものと,尿細管機能を見るものに分かれる.糸球体機能を反映するGFRはイヌリンを持続注入し,クリアランスを測定することにより求める.実際の臨床上は,血清クレアチニン値と年齢を用いてGFRを計算する推算式が用いられる.尿細管機能は近位尿細管の機能を見る検査と遠位尿細管・集合管機能を見る検査に分かれる.多くは負荷試験であり,適応を考慮して慎重に行うことが必要である.