日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
I.診断へのアプローチ
3.BUN,クレアチニンの代謝BUN,クレアチニン高値を認めたときの鑑別診断の進め方
孫 大輔南学 正臣
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 97 巻 5 号 p. 929-933

詳細
抄録

BUN(血中尿素窒素)やクレアチニンは腎機能を推定するのに便利な指標であるが正確なものではない.特にBUNは脱水や心不全など腎血流が低下した状態では尿細管内での再吸収が亢進するため高値となる.一方,血清クレアチニンは,筋肉量にほぼ比例するため大きく変動することはなく,腎機能の指標として適している.しかし高齢女性,四肢切断者,筋萎縮者で低値となるので注意が必要である.

著者関連情報
© 2008 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top