日本内科学会雑誌
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II.検査データの見方
3.IgAの異常
比企 能之
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2008 年 97 巻 5 号 p. 962-970

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抄録

IgA腎症の沈着IgAはIgA1優位だが,IgA1ヒンジ部は血清タンパクとして極めて例外的にO結合型糖鎖を持つ.本症患者血清及び沈着IgA1のこの糖鎖で,特にGal数の減少している事(糖鎖不全)が示唆された.また,動物実験で糸球体沈着性IgA1の糖鎖不全が示唆され,IgAの糸球体沈着に関与する可能性が想定された.本稿では最新の知見を中心にして,IgA糖鎖の面からIgA腎症の成因を論じる.

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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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