東京大学大学院医学系研究科加齢医学講座
2008 年 97 巻 6 号 p. 1192-1197
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COPDは,気流閉塞疾患であるが,病因は気道の炎症であり,慢性全身炎症症候群であると提唱されている.安定期であっても酸化ストレス,接着分子,高感度CRP,TNF,IL-6などが上昇している.COPDは独立した動脈硬化の危険因子であり,虚血性心疾患,骨粗鬆症,筋障害,肺感染症,肺癌,脳梗塞,糖尿病の合併が多い.したがって,気道病変の治療とともにこれらの全身合併症,全身炎症の管理,治療の必要性が明らかになってきている.
日本内科学会会誌