日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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I.病因と病態
5.栄養障害とその対策
木村 弘吉川 雅則
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2008 年 97 巻 6 号 p. 1198-1205

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抄録
全身性疾患であるCOPDにおいて栄養障害は予後や病態と密接に関連する重要な"systemic effect"である.しかし,栄養管理の手法や有効性に関するエビデンスは確立されていない.栄養障害には代謝亢進や全身性炎症,内分泌ホルモンの分泌動態の変化などが複合的に関与しており,これらのメカニズムに基づいた新たなストラテジーが求められている.グレリンは摂食促進に加えて蛋白同化作用と抗炎症作用を有する治療として期待される.
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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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