日本内科学会雑誌
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II.治療の進歩
2.経口血糖降下薬 2)インスリン抵抗性改善薬
加来 浩平
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2009 年 98 巻 4 号 p. 742-749

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抄録
インスリン抵抗性はインスリン分泌不全とともに2型糖尿病の基盤病態を形成する.その改善効果が期待できる治療薬はビグアナイド薬とチアゾリジン系薬に大別される.近年の研究成果により,両者の抗糖尿病作用の分子機構が明らかにされた.病態進展抑制による長期の血糖コントロールが得られやすいことや,大血管症抑制のエビデンスなどから,2型糖尿病薬物治療の中心的役割を担う薬剤として期待されている.
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© 2009 一般社団法人 日本内科学会
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