日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
I.がん薬物療法の展開
4.固形癌の標準的薬物療法 3)肝癌・腎癌
吉岡 孝志
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 98 巻 8 号 p. 1874-1879

詳細
抄録
肝癌も腎癌も,従来薬物療法は無効であった.しかし,近年の分子標的治療薬の導入により治療法が大きく変わろうとしている.進行肝癌でsorafenib(ソラフェニブ)により初めて生存期間の延長が見られた.腎癌ではsunitinib(スニチニブ)をはじめとする分子標的薬剤とサイトカイン療法で治療のアルゴリズムが提唱されている.肝癌・腎癌とも分子標的薬を中心に更に標準的薬物療法が探索されていくと考えられる.
著者関連情報
© 2009 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top