日本内科学会雑誌
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ヒト冠静脈洞カテーテル法による心筋遊離脂酸代謝にかんする研究
冠硬化症における心筋遊離脂酸構成にかんする研究
菊池 長徳
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53 巻 (1964-1965) 8 号 p. 1011-1015

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抄録

著者はさきに心筋遊離脂酸(FFA)代謝つき種々検討を加えたが,最近ガスクロマトグラフイーの発達により各脂酸構成の研究が可能になつた.すでに欧米諸家のヒトの心筋FFA構成にかんする報告は二,三あるが,冠硬化症は含まれず,かつ本邦における研究は未だない,著者は今回冠硬化症例にガスクロマトグラフィーを用い,心筋FFA構成を検討した.その結果,安静時冠硬化症はオレイン酸を主に摂取し,パルミチン酸,リノール酸,ステアリン酸がこれについだ.各脂酸の摂取率も各々異なりオレイン酸,リノール酸が高く,パルミチン酸が低い.なお欧米諸家の報告に比し動脈血および冠静脈血ともオレイン酸の百分比が低く,リノール酸のそれは高い短向がある.つぎに運動負荷により各脂酸摂取は有意な変化を示さなかつた.

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