日本内科学会雑誌
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無菌性髄膜炎を伴つた亜急性壊死性リンパ節炎の1例
山崎 嘉宏千葉 省三三砂 将裕津田 徹織田 進織田 悦子江藤 澄哉鈴木 秀郎
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1986 年 75 巻 5 号 p. 687-690

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抄録

症例は23才の男性.右頚部に自発痛を有するリンパ節腫が出現し,昭和59年2月23日当科に入院した.入院時,両側頚部,鼡径部に自発痛を伴う母指-小指頭大のリンパ節を数個触知,頚部リンパ節の生検所見にて部分的な壊死性組織破壊像が認められ,亜急性壊死性リンパ節炎と診断した.入院第8病日より激しい頭痛,悪心を訴え,髄液中の単核球優位な細胞増加,およびその他の髄液検査所見より無菌性髄膜炎と診断した.亜急性壊死性リンパ節炎に無菌性髄膜炎を合併した症例の報告は極めて少なく,原因不明と言われる亜急性壊死性リンパ節炎の病因解明の手がかりになる事も期待され,両者の関連性について若干の文献的検索を加えて考察した.

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