新潟大学医学部第二内科
新潟大学医学部第二病理
1989 年 78 巻 8 号 p. 1181-1186
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ネフローゼ症候群で発症し,腎生検で膜姓腎症と結核性肉芽腫の合併がみられた1例を報告した.糸球体基底膜上皮細胞側に電子密度の高い沈着物を認めたが,基底膜の肥厚やIgGの沈着は軽度であった.腎間質には, Langhans型の巨細胞と類上皮細胞の集簇があり,中心性乾酪壊死も認められた.安静と抗結核薬の使用により,蛋白尿は減少したが,腎機能は変化しなかった.文献的に,膜性腎症と腎結核の合併した報告は,他にみられなかった.
日本内科学会会誌
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