高知医科大学老年病科
1990 年 79 巻 2 号 p. 235-236
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35才の女性が胸痛を主訴に来院.炎症所見・ツベルクリン反応(ツ反)強陽性・心膜液貯留・右室圧のdip and plateau波形を認めたため結核性心膜炎を疑い,抗結核薬とprednisoloneの投与を開始した. 2年半後に当初は見られなかった右頚部の血管雑音が出現し,左橈骨動脈の脈拍が微弱となり,血管造影にて大動脈炎症候群と診断した.原因不明の心膜炎を見た場合,大動脈炎症候群も鑑別診断の一つとして考慮すべきことが示唆される.
日本内科学会会誌
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